弦の評価: ドーガル ディアマンテ レギュラーテンション (Dogal Diamante Regular NR127B)

4.0
ドーガル ディアマンテ レギュラーテンション NR127B

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衝撃的な青い高音弦のマエストラーレに引き続き、ドーガル社の弦です。

ディアマンテと呼ばれるこの弦、見た目はマエストラーレと違って普通です。

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高音弦がカーボン入りナイロン、低音弦がケブラー繊維とカーボン入り

ディアマンテの特徴は高音低音ともに変わった素材を使っているところにあります。

高音弦はカーボンを配合したナイロンを使っているとか。これまでのギターの弦はナイロンかカーボンかという2択でしたが、これらが合わさっています。

調べてみると、釣り用の釣り糸にカーボナイロンというものがありました。これは、ナイロンの繊維をフロロカーボンでコーティングしたものだとか。ディアマンテのカーボン入りナイロンがこれかどうかはわかりませんが、フロロカーボン弦も釣り糸から来たとのことなので、もしかするとこれかも?

低音弦は芯線に、ナイロンだけでなく、ケブラー繊維やカーボンを加えているそうです。ケブラー繊維はスピーカーのコーンや防弾チョッキにも使われる素材で、非常に丈夫です。

問題は音ですが、他と違う素材を使っているということで、特徴ある音が期待できるかと。

ちなみに、ディアマンテ(Diamante)とはイタリア語でダイアモンドのことだそうです。輝くような音が出るのでしょうか。

テンションが低い

もう1つディアマンテの特徴として挙げられているのが、テンションが低いという点です。

5種類あるテンションのうち、最も弱い Extra Softでは1弦のテンションが6.6kgしかないそうです。

どちらも公称値なので比較は難しいですが、テンションが低いといわれているハナバッハのスーパーローが7.0kg、プロアルテのライトが7.1㎏なのでかなり低いです。

私が今回買ったレギュラーテンションでも7.0㎏です。

テンションが低い弦を探している人にはいいかもしれません。

見た目は普通

ドーガル ディアマンテの中袋

中袋はマエストラーレと同じく、低音弦は密閉袋で1つにまとめられています。内袋も高級感があります。

マエストラーレとディアマンテの6弦

低音弦はマエストラーレに比べると細く、巻も細かいです。弦自体が柔らかい印象を受けます。

マエストラーレとディアマンテの3弦

高音弦はマエストラーレとは全然違います(笑)いわゆる普通のギターの高音弦といった印象です。非常に透明度が高く、ナイロン弦に近い印象を受けます。オーガスチンのインペリアルとか、サバレスのニュークリスタルに近い感じです。

ドーガルのディアマンテを張ったギター

弦を張り終えたところ。いやー、普通の弦は安心感があります。マエストラーレとは大違いです。

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柔らかく鳴る高音弦と低音弦

弦を張り終えた感想は、「柔らかい音がする」というものです。

この前に張っていたのがとにかく大きな音のするマエストラーレということもありますが、高音弦も低音弦も優しく柔らかく鳴ってくれます。

決してこもっているわけではなく、しっかり鳴ってくれながらも柔らかい音がする不思議な感じです。

3弦もナイロン弦のようにこもるわけではなく、カーボン弦のようにキンキンするわけでもなく、魅力的です。

低音弦はもうちょっと鳴ってくれるといいですが、時間とともに鳴ってくるか、テンションを変えるか、ほかの弦を組み合わせるという手もありそうです。

音程はすぐ落ち着く

マエストラーレは張って2,3日音が安定しない印象でしたが、ディアマンテは15分くらい弾いていたらある程度音程が落ち着いてくれました。

実戦でも使いやすそうです。

ファーストインプレッションは好印象、時間とともにどう変化するか

とりあえず張ってみたという段階でレビューしてみましたが、なかなかいい弦です。

柔らかい音が好きだけどこもっているのは嫌だ、というこれまでなら矛盾しているような要求にこたえてくれます。

またしばらく使って追記したいと思います。

エクストラソフトテンションも使ってみました:

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