まだまだ乾燥する時期です。湿度調整グッズを正しく使ってギターを守ってあげましょう。

湿気が多い季節のクラシックギター管理:乾燥剤を試す

ミュージックモイスチャーとドライフォルテギター用品

日本の梅雨から夏にかけては湿気が多く、クラシックギターにも負担がかかる季節となります。

ケースに入れていても湿気がこもるので乾燥剤をミュージックモイスチャーやDr. DRYにしてみました。これまで使っていたドライフォルテよりも良いものでしょうか?

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ミュージックモイスチャーを導入

せっかく新しいギターを買ったので乾燥剤を良いものを、ということで最初に買ったのはミュージックモイスチャーという湿度調整材です。

ミュージックモイスチャー

美術館でも使われる高級品

ミュージックモイスチャーの特徴は何といってもモンモリロナイトという鉱物を使っている点です。美術館の湿度維持に使われたり美容品に使われたりとなんとなく高級な印象。

お値段は3,000円ほどします。2個入って1年持つそうです。

S.I.E. Music Moisture 楽器用除湿加湿剤
ミュージックモイスチャー
ミュージック モイスチャー

ミュージックモイスチャーとドライフォルテ

中身はこんな感じです。右側はこれまで使っていたドライフォルテです。どちらも楽器ケースに入れることを前提にしているので同じようなサイズですね。

このミュージックモイスチャーの良いところは、湿気を吸うだけでなく、湿度が低い時は逆に吐いてくれるという点です。湿度45%くらいを目安に調整してくれるとか。これは素晴らしい。

湿度は下がったけど…ちょっと手間が大きい?

早速ミュージックモイスチャーをギターケースに入れました。ギターケースには湿度計も入れています。ついでに温度を、と思いこれを入れました:

ミュージックモイスチャーを入れる前のドライフォルテを入れているときは湿度が75%くらいを指していました。

湿度計は狂いも大きいらしく、これが正しい湿度なのかはわかりません。ギターケースがある部屋の中の湿度計(加湿空気清浄機の)は60%台を示しています。

入れて一日たつと…おお、湿度が下がってる!これまで75%だったのが、65%ほどになっています。

これはよかったと思って一週間ほど使っていると…あれ、湿度がまた70%を超えている

1個しか入れていなかったのですが、2個くらいは必要なのかな?ともう1個追加すると湿度が下がりました。よかったよかったと思っていたら、また一週間ほどで湿度が上がり始めました。

どうやらモンモリロナイトの吸湿量の限界を1週間ほどで超えたようです。説明書を見ると、湿度が多い日が続いた後は天日干しせよとあります。

天気のいい日に言われた通りに干すと、確かにまた湿度が下がりました。重さをはかると、2つで169gだったのが159gになっていたので、確かに水分を吸って、それが天日干しで抜けたようです。

ギターを置いている環境やギターケースにも依存するとは思いますが、1シーズンずっと入れっぱなしで良いという代物ではなさそうです。ちなみに、ギターケースはいわゆる木製のハードケースを使っています。

粉が出るのも心配

もう1つ気になるのが粉が出る点です。

ミュージックモイスチャーを床に落とすとふわっと粉が舞い上がりました。小麦粉が舞い上がるような感じです。

原材料が泥なのでこうなるのでしょうが、ちょっと楽器と一緒に入れておくには気分的に心配な気もします。

シリカゲル使用のDr. DRY(ドクタードライ)を追加

せっかく高かったミュージックモイスチャーでしたが、これだけではだめなことが分かったので次を追加です。

アコギやエレキで有名なフェルナンデスから出ているDr. DRYを入れてみました。

フェルナンデスのドクタードライ

こちらは湿気取りといえばこれ、というシリカゲル使用で、価格はミュージックモイスチャーに比べてかなり安いです。1年持つのが2つ入って500円ほど。

シリカゲルは実は安全

シリカゲルというと何となく化学的な物質で危なそうなイメージがありますが、実は安全なんだとか。

食品添加物として認められていて、なんと食べても大丈夫なんだそうです。

だからといって楽器にとって安全とは言えませんが、いきなり楽器が変色するということはないでしょう。

シリカゲルB型

シリカゲルというと湿気をとるためというイメージがありますが、実はシリカゲルには2種類あります。

食品に入っているのはシリカゲルA型というもので、こちらはとにかく湿気を吸いまくるタイプです。

一方、Dr. DRYに入っているのはシリカゲルB型で、ミュージックモイスチャーと同じく、湿気を吸ったり吐いたりします

なので、このDr. DRYも冬でも使える商品、だそうです。

湿度60%まで低下!けどまた持続力が。。。

Dr. DRYもケースに入れてみました。今回は最初から2個です。1個はヘッド、もう1個はネックの付け根あたりに入れます。

一日たってみてみると…おお、湿度が今まで見たことのない60%まで下がってる!さすが化学の力です。

しかしながら、やっぱり1,2週間たつと湿度が70%近くになってしまいました。

やはり、継続的に湿度にさらされる環境では1シーズン入れっぱなしというのは厳しいようです。

シリカゲルは電子レンジで復活可能

シリカゲルはメジャーな吸湿材ですのでいろいろな情報が世の中にあります。

中でも役に立ちそうなのが、シリカゲルは電子レンジで復活可能、という情報です。

豊田化工様のHPによると、

電子レンジ(700W程度)で1分30秒~2分程度の加熱を数回繰り返すか、フライパンなどを使ってガスの弱火で加熱する

とのことです(リンク)。

天日干しでもいいようなのですが、時間がかかるのと、仕事に行っている間に干していて雨でもふったら目も当てられません。また、今年の夏のように天気がいい日が全然ない時も困ります。

というわけで、恐る恐る電子レンジにかけてみました。天日干しでもいいとのことなので、要は高温状態を継続すればいいと判断し、電子レンジの発酵モードで長めにかけています。

すると、確かにDr. DRYの重さが減り始めました!持ってみるとDR. DRYが熱くなっており、かつじめっとしています。5分かけるのを4,5回やるとあきらかにじめっとした感じが減っていきました。最終的には2つで10gくらい重さが減りました。

一、二週間に一度これをやれば良さそうです。

モンモリロナイトも電子レンジで復活するか?

原理的には同じだろう、ということでミュージックモイスチャーも電子レンジにかけてみました。

3000円もしたのでちょっと怖いですが。。。

結果的には、こちらも問題なく重さが減りました。多少、ケースの中のにおいがしたのでにおいも吸っているようです。

まとめ

というわけで、コストパフォーマンスを考えると我が家の環境ではDr. DRYなどのB型シリカゲルを使った吸湿材を使い、たまに電子レンジで回復させる、というのが良い運用方法のようです。

もちろん、あまり湿気がたまらない家や、ケースがより密閉性の高いものである場合はこの限りではないかもしれません。

また、冬にどうなるかはまた試してみたいと思います。

まずは湿度計をケースに入れて湿度をチェックすることから始めるのが良さそうです。

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ミュージックモイスチャー
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追記: 今年の夏はDr Dryを4つ入れて運用しています。3日に一度電子レンジにかけると湿度が安定していい感じです。600Wで表を3分、裏を2分暖めるとおいしく召し上がれます(笑)

湿度と温度の監視はこのような機器を使うと便利です:

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