ハードケースで楽譜を持ち歩くなら!グッズの紹介と「BAM バックパック A+」のレビュー

BAMケースにバックパックA+を取り付け ギター用品

セミハードケースとハードケースからギターケースを選ぶとき、保護力を考えれば間違いなくハードケースがおすすめです。しかしながら、セミハードケースには大型のポケットがついているものが多く、持ち歩く荷物を減らせるという利点があります。ハードケースでも楽譜などを一緒に持ち歩けるためのグッズの紹介と、そのなかの「BAM バックパック A+」を購入したのでレビューしたいと思います。

ハードケースで楽譜などの荷物を持ち歩くためのグッズ

ギターのハードケースには一般的に大きな収納がなく、楽譜などの荷物は別のかばんやリュックに入れて持ち歩かなくてはなりません。

しかしながら、実はハードケースに取り付けられる収納がいくつか存在しています。

その種類は大きく分けて2種類です:

  • ケースの背中に当たる部分に取り付けるタイプ
  • ケースの背面に取り付けるタイプ

それぞれについて具体的な商品を含め、詳しく解説します。

ケースの背中に当たる部分に取り付ける収納

1つ目はケースの背中に当たる部分に取り付けるタイプの収納です。

有名なのか弦楽器ケースメーカーのカーボンマック製の楽譜バッグと呼ばれるもの:

カーボンマック チェロケース用 外付け楽譜バッグ カーボンマック AB-301
カーボンマック
カーボンマック AB-301 チェロ用 楽譜バッグ ケース外付けタイプ

こんな感じで楽器ケースのストラップ取り付け金具に引っかけて使います:

カーボンマックのものはチェロなどの弦楽器ケース用ですが、原理は単純なので、ギターケースでも使えそうです。

BAMからも「9001N」という同様の楽譜バッグが販売されています。こちらはギターでも使えるとされていますが、日本ではあまり売られていないようです:

出典:BAM 9001N Ergonomisches Rückenpolster für Cello/Gitarre Etui (bamcases.de)

ギタリストの大萩康司さんもインスタの写真を見ると、メーカーは不明ですが、このタイプの楽譜バッグを使っているようです:

このタイプの収納のメリットは、背中へのハードケースの当たりを軽減できる点にあります。

ハードケースはその名のとおり硬く、背中に当たるとそれなりに痛いです。

上で紹介した楽譜ケースにはクッションが入っており、ハードケースが背中に当たった際の衝撃を軽減してくれます。

一方、このタイプの欠点は収納の大きさが限られるという点です。

背中とケースの間に入れるため、どうしても大きさや厚みに制限が生まれます。

とはいえ、楽譜さえ入ってくれればそれでいいのであればよい選択肢ではないでしょうか。

ケースの背面に取り付けるタイプ

もう1つがケースの背面に取り付けるタイプの収納です。

最も有名なのがBAMの「バックパック A+」と呼ばれる製品であり、このようにベルクロを使ってギターケースに取り付けます:


出典:bam バックパック A+ | ロッコーマン株式会社 (rokkomann.co.jp)

このタイプの収納はありそうでなくて私が探した限りではBAMのもの以外見つかりませんでした。

バックパックA+は、背中側に取り付けるタイプに比べて大きさの制限が緩く、かなり大容量のバックパックになっています

一方、バックパックの厚みの分だけ後ろに出っ張るのが欠点です。

BAM バックパック A+を購入したのでレビュー

今回はこれらの製品のなかから、「BAM バックパック A+」を実際に購入したのでレビューしたいと思います。

バム Bam ハイテックケース取り付け可能バックパック A+ カラー:アルミ A+A
BAM!
ハイテックケースなど楽譜・小物入れがないケースのオーナーにおススメ!簡単取り付けで大容量の外ポケットになります。

大容量だけど意外とコンパクト

BAMバックパックを実際に購入する前の私の印象は、「なんだか分厚くて不格好」というものでした。

たとえばAmazonではこのような写真が掲載されています:

出典:Amazon

これだけ見ると収納力は高いものの、ケースに取り付けるとかなり出っ張ると感じるかもしれません。

しかしながら、実物を見ると実はそれほど分厚くないことがわかりました。

なかにものが入っていないときはこんな感じで薄くなります:

これは重力に任せている状態であり、写真に写っているバンドを引き絞るとさらに薄くできます。

もちろんものを入れればAmazonの写真のようになり、かなり多くのものを入れられます。

さまざまな持ち方ができる

このバックパックA+は楽器に取り付ける以外にもさまざまな持ち方ができます。

背面に亀の手足のように収納できるストラップがあり、これを引き出せば単独でリュックとして使用可能です:

また、上面と側面にはハンドルがついており、手持ちも可能:

手持ちの場合はストラップをすべて収納するとコンパクトです:

楽器を持ち歩かないときでも普段使いできるので、無駄になりません。

ちなみに上の方にびろびろと出ているストラップは取り外せます。

収納が大きく楽譜以外にもさまざまなものを持ち歩ける

BAMバックパックA+には4つの収納部があります。

メインの収納部は上面に2つあります:

サイズ感としては下の写真のようにA4の紙よりも大きく、大きな楽譜でも余裕で入ります

現代ギター社は、雑誌「現代ギター」を9冊~10冊入れてもまだ余裕があるとしています:

出典:バム・バック・パック(オレンジ) [4539442920752] : クラシックギターなら現代ギター社 (gendaiguitar.com)

これだけ大容量であれば、足台や譜面台やもちろん、ステージ用の衣装や靴なども持ち歩けそうです。きっとそのようなプロの用途も想定して設計されているのでしょうね。

また、前面には2カ所ポケットがあります。

1つは上からのアクセス:

もう1つは横からのアクセスで、スマホや財布などすぐに取り出したいものを入れるのによさそうです:

BAMケース専用ではない

このBAMバックパックA+はBAMケースにあったデザインになっており、相性は抜群です:

ただ、BAMケース専用というわけではなく、ベルクロでの取り付けなのでよほど変な形状のケースでない限りはケースを選びません

ヒスコックスケースにもこの通り:

もちろんハードケース専用ということもなく、セミハードケースにも取り付け可能です。

ベルクロでの取り付けということで脱落の不安を感じるかもしれませんが、かなり幅のあるベルクロなのでしっかり取り付けられます。

この幅広のベルクロx2に加え、さらに脱落防止用のストラップも上部にあるため、よほど運が悪くない限りは脱落しないのではないでしょうか

BAM バックパック A+の不満点

BAMバックパックA+の不満点は2つです。

1つ目はバックパック自体にそこそこ重さがあるという点。

公称800gとのことで、せっかく軽量ケースを使ってもこの分重くなってしまいます。

また、ケースの後ろに取り付けるため、ケースを背負った際にバランスが後ろに傾くのも欠点です。

これらの点は背中に当たる部分に取り付けるタイプのほうが有利かもしれません。

手ぶらで楽器と楽譜などを持ち運びたいなら

ギターなどの楽器とともに楽譜や足台などを持ち歩こうとすると、ハードケースを使っているとどうしても別のカバンなどの収納が必要になります。

できるだけ手ぶらで楽器を持ち歩きたい、あるいは手で持つ荷物の大きさや重さを減らしたいなら楽器ケースに取り付けられる収納がおすすめです。

カーボンマック チェロケース用 外付け楽譜バッグ カーボンマック AB-301
カーボンマック
カーボンマック AB-301 チェロ用 楽譜バッグ ケース外付けタイプ

背中に当たる部分に取り付けるタイプなら、収納性は劣りますが、コンパクトに持ち運べる上にケースとの間の緩衝材にもなります。

ケースの背面に取り付けるタイプは大容量の収納を持ち手ぶらで楽器を持ち歩けるでしょう。

バム Bam ハイテックケース取り付け可能バックパック A+ カラー:アルミ A+A
BAM!
ハイテックケースなど楽譜・小物入れがないケースのオーナーにおススメ!簡単取り付けで大容量の外ポケットになります。

また、単独でも使用できるためコスパがよいです。

これまで収納性の低さからハードケースを避けていた方も、これらを使えばセミハードケースと同等以上の収納力をハードケースに与えられますよ。

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