クラシックギターにアームレストを付けたい!その効果の解説と後からつけられる製品まとめ

プレソノム・アームレストをギターにつける ギター用品

スモールマンをはじめ、現代的なクラシックギターにはアームレストがついているものが多いです。自分のギターにはアームレストがついていないから、欲しければついているギターに買い替えないといけないと思っていないでしょうか?この記事ではすべてのクラシックギターに後付けできるアームレストの効果と具体的な製品をご紹介します。

塗装を守り、神経や筋の圧迫を防ぎ、表面板の振動を邪魔しないアームレスト

クラシックギター用のアームレストにはどのような効果があるのでしょうか?大きく分けて3つの効果があると考えられます。

塗装を守る

クラシックギターに用いられる塗装には、セラック塗装をはじめ、繊細なものが多いです。塗装についての詳細は以下の記事を参照ください:

クラシックギターの腕が当たる部分は塗装に影響が出やすいですが、アームレストをつけることでギターに直接触れることがなくなり、塗装を守る効果があると考えられます。

神経や筋の圧迫を防ぐ

クラシックギターを弾く際、右腕は楽器の角に触れてしまいます。

この角が神経や筋を圧迫し、指の動きをさまたげることもあります。

腕が当たる部分を丸く加工したアームレストならより楽にクラシックギターを弾くことができるでしょう。

表面板の振動を邪魔しない

クラシックギターを弾く際に右腕の一部が表面板に触れてしまいますが、これが表面板の自由な振動を妨げる可能性があります。

アームレストがあれば表面板に腕が直接触れないので、表面板の振動をよりいかすことができるといえます。

ギターに後付けできるアームレストまとめ

それでは具体的にギターに後付けできるアームレスト製品をまとめます。

アーベル・ギター・アームレスト(Abel Armrest)

その名の通り、アーベルさんという人が作ったアームレストです。

特徴は、装着方法が吸盤ではなく、挟み込む方式というところです。吸盤だと弱い塗装に対してあまりよくありませんが、挟み込み方式なら比較的塗装に優しいといえます。

また、アームレストの面積が広いため、ゆったりと腕を乗せられるのも利点です。

実際に使ったレビューはこちらを参照ください:

プレノソム・アームレスト(Plenosom Armrest ARM-10)

作曲家でありギタリストでもあるベリナティが設計に携わっているというアームレストです。

特徴は木でできているところで、同じく木でできているクラシックギターとの親和性が高いといえます。

装着方法は側面板にくっつける吸盤なので、塗装には注意が必要ですが、多少なりとも表面板に触れてしまう挟み込みタイプに対してより表面板の振動を妨げないです。

実際に使ったレビューはこちらを参照ください:

SADDLE-A-BOUT

比較的新しく登場したのがSADDLE-A-BOUTです。

特徴はレザーでできているところで、触り心地がよさそうです。また、吸盤タイプではあるものの、吸盤無しでも使えるとされています

詳細はこちらの記事を参照ください:

日本ではまだ販売されていませんが、Strings-by-Mailで購入可能です。

テープで貼り付けるタイプのアームレスト

Amazonなどでテープで貼り付けるタイプのアームレストも販売されています。

価格は1,000円前後とかなり安く売られています

テープで貼り付けるだけなので、途中ではがれないかや、逆に張り付きすぎてはがせなくならないかがちょっと心配です。

(番外編): クラシックギター製作家に装着を依頼する

クラシックギター製作家のなかには、後付けでアームレストをつけてくれる方もいるようです。例えば、朝倉工房のブログには以下のような記事があります:

Simon Marty アームレスト取り付け、ナット、サドル交換。
サイモンマーティをお預かりしました。(H様どうもありがとうございました!)  元々付いていたサドルが、ゆるすぎて、上面にアールもつけられていたので交換します。  いきなり交換後です・・・  ナットも交換しました。  アームレストの取り付けで...

取り外し可能なものではないですが、しっかりとつけてくれるので、興味がある方は相談されてみてはいかがでしょうか。

アームレストでより快適な演奏を

クラシックギター用のアームレストは楽器にも人にも優しいアイテムです。

後付けできる製品がいろいろと出ていますので、気になる方はぜひ試してみてください。

右手の指の動きがよくなったり、楽器の鳴りがよくなったりするかもしれませんよ。

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