弦の評価: サバレス クリエイションカンティーガ ミックステンション(510MRJ)

4.0
サバレス クリエイションカンティーガ ミックステンション(510MRJ)

クラシックギター弦のセット弦といえば普通は同じ種類のテンションが1パッケージになっています。

サバレスだけは面白いセットを出しており、低音はハイ、高音はノーマルというセットが存在します。

今回紹介するクリエイションカンティーガ ミックステンションもそんなセットの1つです。

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低音がカンティーガのハイテンション、高音がアリアンスとニュークリスタルのノーマルテンション

このセットは

  • 4~6弦: カンティーガ ハイテンション
  • 3弦: アリアンス ノーマルテンション
  • 1,2弦: ニュークリスタル ノーマルテンション

というバラバラの種類のばらばらのテンションのセットになっています。

ギター弦の店によってはセット弦とバラ弦の割引率が違う場合があります(例えば現代ギター)。自分好みのセットにしたいときに値段から躊躇してしまうことがありますが、こういった公式のセットが出ているとありがたいです。

実際、このミックステンションというセットはプロギタリストの要望によって生まれたのだとか。

クリエイションカンティーガだけでなく、いろいろなサバレス弦にミックステンションがリリースされています。

どうでもいいですが、パッケージは圧倒的にミックステンション系がかっこいい気がします。

力強い低音弦と弾きやすい高音弦

ノーマルテンション弦の悩みは、弾きやすいものの低音弦を強く弾くと振動が大きくなってビレた音が出るというところにあります。高音弦に比べて低音弦は振動幅が大きいので特に厄介です。

一方で、ハイテンションは特に高音弦のハイフレット側のおさえがきつくなるという欠点があります。

このミックステンションならそういった点が解消されます。

実際、クリエイションカンティーガのノーマルセットに比べて、低音弦の音量が1段上がった気がします。

ただ、当然ながら低音弦はハイテンションなのでおさえはきつく、高音弦はハイテンションに比べて芯は一歩下がる感じです。

弦自体は安定感のあるクリエイションカンティーガ

とはいえ、テンションを調整するためにほかのメーカーの弦を使ったり、バラ弦を組み合わせるよりは定評のあるサバレスの弦を組み合わせているので安心感があります

過去の記事も参照ください:

サバレス
フランスの弦メーカー、サバレスに関連する記事です。

カンティーガ、アリアンス、ニュークリスタルとも安定は早く、1,2日で不通に弾いている分には問題がなくなります。

しかしながら、いつも思うのですが、これらの弦は一週間くらいたたないと音の抜けが悪い気がします。なので、私は本番一週間前くらいに弦を替えるようにしています。

テンション選択に迷っている人には一度おすすめ

このセットは、低音弦だけハイテンションにしたい人のほか、テンションの選択に迷っている人にもお勧めです。

おそらく普通の人は弦をセット弦でしか買わないかと思います。価格のこともありますし、面倒ということもあるかと。

このミックステンションセットはメーカーが作っているミックスセットなので相性もいいですし、違和感もありません。

ノーマルテンションがいいのか、ハイテンションがいいのか、と迷っている人はミックスという選択肢もあるよ、ということをこの弦を使って感じてもらってもいいかとおもいます。

弦選択の組み合わせが増えて底なし沼に落ちていく可能性もありますが、それもまたギターの楽しみということで。。。

次は話題のカンティーガプレミアムを張ってレビューしたいと思います。

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