40種類以上の弦を使ってきた管理人がおすすめのクラシックギター用弦の記事を書きました

弦の感想: オーガスチン パラゴン レッド(Augustine Paragon Red MT)

4.5
オーガスチン パラゴン レッドのパッケージ
弦の感想

世界初のナイロン弦を開発したオーガスチンは、しばらくの間、カーボン弦を含む新しい弦をリリースしませんでした。そんなオーガスチンが満を持して発売したのがカーボン弦の「パラゴン」です。以前にもパラゴン・ブルーは試したのですが、今回はパラゴン・レッドをレビューしたいと思います。

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伝統的な会社の革新的な弦

パラゴンはオーガスチンが満を持して発売したフロロカーボンを使ったのクラシックギター弦です。

フロロカーボンを使ったクラシックギター弦は、サバレスのアリアンスをはじめ、最近ではギタリストに広く受け入れられています。

さすがにオーガスチンも昔ながらのナイロン弦だけでは勝てないと思ったのでしょうか。

パラゴンの詳細についてはこちらを参照ください:

私もパラゴン・ブルーはすでに使ってみてレビューをしました:

その時は、高音弦のあまりに強い張りにやられて、いい感想を持ちませんでした。しかしながら、パラゴンにはもう1段階テンションが低いセットがあります。それが、パラゴン・レッドです。

ミディアムテンションのパラゴン・レッド

オーガスチンはパラゴン・ブルーをハイテンション、パラゴン・レッドをミディアムテンションに位置づけています

このため、両者は以下の表のようにテンションの違いがあります(単位はkg):

BlueRed
1弦10.829.91
2弦8.346.90
3弦7.146.72
4弦7.447.21
5弦7.146.93
6弦7.216.68
合計48.0944.35

パラゴンブルーは1弦が10.82kg、合計で48.09kgというかなり張力の強い弦です。実際に使ってみたときも、あまりにテンションが高い過ぎて私には弾きこなせませんでした。

これに対してパラゴンブルーは合計で44.35kgと、ハイテンションではありますが、数値的にはまだ許容範囲といったところでしょうか。

なお、パラゴンシリーズはバラ弦での販売はないようです。海外の通販サイトでもそうなので、そういうもののようです。口述しますが、ちょっと惜しいと個人的には思います。

シンプルだが高級感のあるパッケージ

パッケージはこんな感じです。

オーガスチン パラゴン レッドのパッケージ

シンプルではありますが、個人的には高級感が感じられて好印象です。

裏には弦の太さが記されています。

テンション表記はないのが残念です。

紙パッケージのなかには、空気を遮断する袋に入ったスリーブが入っています。6弦すべて1つの袋に入っています。

最近のオーガスチンらしく、1と4,2と5,3と6弦が1つのスリーブに入っています。

低音弦は昔ながらのオーガスチン・レッドそのものです。カーボン弦には専用の低音弦を用意することが多いですが、オーガスチンはあえて伝統的な低音弦で勝負しています。

オーガスチンの低音弦は、なんとなくメッキの色が黄色がかっている気がします。

ギターに張るとこんな感じです。見た目はいたって普通ですね。

張りがあり、輝かしい高音弦

音の感想ですが、高音弦は非常に張りがあり、輝かしい音がします。

テンションはやはり高いのですが、パラゴン・ブルーに比べればまったく歯が立たないということはありません。が、弾き方を間違うとそのテンションに音が呑まれてしまうのは同じです。

そのテンションのおかげで、とにかく音が輝かしい!これだけきらきらした高音がでるのは初めてです。

きらきらといっても、いわゆるカーボン弦のように金属的にならないところが、後発のカーボン弦らしいところでしょうか。しっかりと太く響きます。

ただ、音の変化という意味では、やはりナイロン弦には一歩劣るのは確かです。こればっかりは材料の特性の差なのでいかんともしがたいところなのでしょう。

よく鳴り、前へ出る音の低音弦

低音弦は昔ながらのオーガスチン・レッドを使っているだけあって、クラシックギターらしい音がします。

そして、オーガスチン・レッドの特徴である、よく鳴って前へ出るタイプの音は、カーボン弦と組み合わせても健在です。

ただ、あまりにも高音弦が輝かしいので、低音弦が負けてしまっていると思うことも。

オーガスチンブルーやほかの弦との組み合わせを試したいところですが、残念ながらパラゴンの高音弦は単体では売っていません。ここはちょっと惜しい気もします。

追記:フレットに当たる場所(?)がささくれてきました

1~2週間くらい使っていたところ、下の写真のように、フレットに当たっていたと思われる場所がささくれてきました。

ささくれはカーボン弦の宿命とはいえ、ちょっと残念です。写真の場所だけじゃなく、全体がささくれています。

1弦のみに発生し、2弦と3弦は無事でした。また、右手の爪が当たるところはまったくささくれはありません。

低音弦は2週間くらいで音がぼやけて交換したくなります。特に4弦がぼやけます。普通かちょっと短めくらいの持ちだと思います。

輝きのある音が好きな人に試してほしい

パラゴン・レッドは、パラゴン・ブルーよりもテンションが低く、弾きやすいのに強い輝きを持った魅力的な弦でした。

ただ、個人的には低音弦をほかのものに変えてみたいという気がします。このセットはこのセットで魅力的なのですが、ほかにもっと合う低音弦があるような。

クラシックギターの音をもっと輝かせたい人、ぜひ一度試してみてください。

AUGUSTINE PARAGON/RED SET MEDIUM TENSION クラシックギター弦
AUGUSTINE
オーガスチン パラゴン レッド ミディアムテンション弦
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クラシックギター情報ブログ 最高の一音を求めて

コメント

  1. ダマゾン より:

    初めまして、いつも貴重な情報を楽しく拝見させてもらっています。
    凄く気になっている弦のレビューキター!!笑
    サバレスのアリアンスよりはナイロン寄りの音質という解釈で大丈夫ですか?
    いつもはオーガスチンリーガルを使っているのですが、もう少し前に飛ぶ様な音が欲しいのです。。アリアンスの金属的な音と、弦がささくれてくるのがダメでした…。
    引き続き耐久性のレビューお待ちしてますね(^^)

    • かーるかーる より:

      ダマゾン 様

      コメントありがとうございます。
      また、いつも見てくれているとのこと、本当に励みになります。

      パラゴンは、アリアンスよりはナイロンよりの音質です。
      ただ、最近はやりの「金属的な音がしないカーボン弦」というほどではなく、いい意味で「輝き」の残った音だと思います。

      >いつもはオーガスチンリーガルを使っているのですが、もう少し前に飛ぶ様な音が欲しいのです。。アリアンスの金属的な音と、弦がささくれてくるのがダメでした…。

      その目的ですと、パラゴンはいいかもしれません。2週間ほど使っていますが、今のところささくれもありません。
      ただ、結構テンションが高いところだけが困った点です。ハイテンション好きならいいですが、ミディアムとかローテンションがすきであればちょっときついかもしれません。
      リーガルをつかっていらっしゃるとのことなので、パラゴン・レッドであれば大丈夫とは思いますが。。。

      パラゴンよりももう少しナイロンよりがよろしいのであれば、
      ・オプティマのカーボン弦
      ・フィガロのClear
      ・ドーガルのディアマンテ
      あたりも候補に挙がるかと思います。

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