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弦の感想: オーガスチン インペリアル・レッド (Augustine Imperial/Red)

3.0
オーガスチン インペリアル・レッドのクラシックギター用弦
弦の感想

前回の高音オーガスチン・インペリアル、低音サバレス・コラムの通称村治佳織セットに引き続き、低音弦のみをオーガスチンレッドに変えてみました。インペリアルはあのセゴビアも使っていた弦です。

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テンションがちょっと抑えめのオーガスチンインペリアルとレッド(赤)

オーガスチンのインペリアルとレッド(赤)はどちらも張力が一番高いものから一段落とした弦になっています。

インペリアルはオーガスチンの高音弦の音程の悪さを改善したリーガルのテンションが低いもの、レッドは最も張力の高いブルーの一段落としたものになります。素材はどちらも同じといわれています。

張力をそれぞれ比較すると以下のようになります。

インペリアル・レッドリーガル・ブルー
1弦8.4 kg8.53 kg
2弦6.18 kg6.4 kg
3弦6.16 kg6.25 kg
4弦7.21 kg7.44 kg
5弦6.93 kg7.14 kg
6弦6.68 kgg7.21 kg

低音弦のレッドとブルーを比べると結構差があるのですが、高音弦はそれほど差がないように見えます。実際に張ってみると差ははっきりとわかるのでインペリアルを選ぶ意味がないというわけではありません。

オーガスチンの低音弦と高音弦の組み合わせは自由

パラゴンをのぞいたオーガスチンの中ではインペリアルもレッドもどちらもミディアムテンションといった張力ですが、この組み合わせが推奨されているわけではありません。

以下の記事でも書いたとおり、オーガスチンは高音弦のリーガル、インペリアル、クラシックと低音弦の青、赤、黒、金を弾き手が自由に組み合わせることを想定しています。

このため、自分で試してみてテンションが合わないようであれば、低音弦だけ、高音弦だけ変えるのもありです。

ただ、なぜかインペリアル・ブルーのパッケージが青なのに対してインペリアル・レッド、ブラック、ゴールドはパッケージの色が金色なんですよね。

パッケージの色だけなので気にする必要はないですが、インペリアル感はインペリアル・レッドの方があります。

力強い音ではあるけどちょっと荒い印象のオーガスチン・レッド

まずは張り替えた低音弦から。

オーガスチン・レッドは昔ながらの低音弦という感じがします。弦自体それほど太くないのにしなやかではなく、コーティングがないのか表面があまり滑らかではありません。

そして、オーガスチンの低音弦といえばこの先っぽにあるループです:

オーガスチンのクラシックギター用低音弦には先っぽにループがある

クラシックギターを弾きはじめのころはここに弦を通してブリッジに止めるのかと思ってやっていました。

他の弦メーカーではあまり見ませんし、オーガスチンでも6弦はこうなっていない気がします。メーカーの意図としてはどう使ってほしいのでしょうね?

音は力強い大きな音がでます。きらきらと輝くような音ではなく、芯がしっかりした音です。

しかしながら、音色や音量のコントールがしづらく、荒い印象を受けました。最近はやりの弦だと弾き方や爪の当て方で音が変えやすいのですが、この弦はどう弾いても同じ感じの音が出ます。

初心者の人にはいい音が出しやすいのかな、と思う一方で音色や音量を色々変えたい人には他の選択肢もあるかと思います。

低音弦との組み合わせで印象が変わるオーガスチン・インペリアル

一方、張り替えていないはずのオーガスチン・インペリアルも印象が変わりました。

以下の記事に書いた通りサバレス・コラムと一緒に使っていたときは木の音がして素朴な印象を受けましたが、オーガスチン・レッドと組み合わせると一気に昔ながらのナイロン弦の音になります。

クラシックギターは弦同士が共鳴して音を出しますが、そのことを改めて感じました。

初心者には優しいセット弦

このセットは価格も安めですし、音も出しやすく、初心者には優しいセット弦のように思いました。

一方で、やはり最近出てきた弦に比べると全体的に荒い印象を受けます。

昔ながらのクラシックギターの音が好きであればはまるかもしれませんが、こればかり使っている人は他のを使ってみてもいいのかなと思います。まずは低音弦を上で紹介したサバレス・コラムやサバレス・カンティーガに変えてみると良いかと。

ナイロン弦を世界で初めて発売したオーガスチンがずっと作り続けている弦であり、それがいまだに人気があるというのはすごいと思います。新しく発売したパラゴンはいまいちヒットしていない感がありますが、オーガスチンにはこれからも頑張ってほしいものです。

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