弦の評価: アクイーラ アルケミア ノーマルテンション(Aquila Alchemia Normal Tension 140C)

4.0

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特徴的な弦をいくつも出しているアクイーラの弦です。アルケミアと呼ばれるこの弦、高音弦にサトウキビ由来の材料を使っています。

イタリア語で錬金術を意味するアルケミア

アルケミア(Alchemia)はイタリア語で錬金術を意味しています。ナイロンやフロロカーボンとは全く関係なさそうに思えるサトウキビから弦を作っていることからこの名前にしたのでしょう。

同じくサトウキビから作った弦を使っている製品にはアクイーラのシュガーがあります:

違いは、シュガーはサトウキビ由来の素材を100%使っているのに対し、アルケミアはそれにアクイーラ独自のナイルガットを混ぜています。

実はアルケミアのほうが先に発売されたのですが、高音弦の評判がよく、サトウキビ由来100%も使ってみたいという声を受けてシュガーが開発されたみたいです。

アクイラーの公式ページによると、シュガーのほうが反応が早い一方、サステインや歌う感じはアルケミアのほうが上みたいです(このページから試聴もできますが、良いスピーカーやイヤホン/ヘッドホン推奨です):

伝統と革新が混じり合ったかっこいいパッケージ

パッケージはこんな感じです。こうみると地味に見えますが、実際は青いところも金色のところもキラキラしています。このため、伝統と革新が入り混じった、まさにアルケミアをあらわす素敵なパッケージになっています。このセンスはイタリアならではでしょうか?

裏にはこの製品の特徴が書かれています。ちなみに、アクイーラは同じ製品名で使用をコロコロ変えることで有名です。このため、日本で以前売られていたアルケミアと、現在アクイーラが売っているアルケミアは別物です。

これによると、ガット弦、ナイロン弦、フロロカーボン弦の特徴をすべて備えた、とあります。吸湿性も低く、湿度変化で音が変わらないのも特徴だそうです。

ちなみに、低音は最後の2行にしか書いておらず、銀メッキの銅線のようです。芯線はなにかわかりませんが、高音弦の素材をそのまま使っているのでしょうか?

見た目は普通の弦とあまり変わらない

新しい素材の弦というと見た目が少し気になります。新素材にはアクイーラのシュガールビーノドーガルのマエストラーレなど、見た目が変わったものが多いです。

・・・と思いきや、見た目は普通でした。少し高音弦が白色ではありますが、普通のクラシックギターの見た目です。

高音がよく伸びる

まだ張った直後の感想ですが、アクイーラの言う通り確かに音がよく伸びます。ハイポジションの音もしっかり出るので、ナイロン弦のようなこもりはありません。

かといってカーボン弦のようにキンキンするわけでもなく、なかなか魅力的です。

サトウキビ由来ということでシュガーのときのようなキーキー音も心配していましたが、こちらは気になりません。総じてシュガーに比べるとクラシックギターに適した弦になっているように思います。

低音弦は落ち着きのある深い音です。

普通にいい弦に思えるアルケミア、日本では発売しないのか?

このサトウキビ由来の素材を使ったアルケミアは色物ではなく普通にいいげんのように思えます。

残念ながら日本のアクイーラの代理店はやる気が無いのかあまり新しい弦を売ってくれません。それなりに話題になると思うのですけどね。

弾いていくうちにまた感想を書き足したいと思います。

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