ルシエールのクラシックギター用の弦を全種類紹介!特徴や違い、評価についても解説

ルシエールのロゴ

クラシックギター用というよりはフラメンコギター用の弦として有名なルシエールが製造している弦の製品まとめです。パコデルシアが使っている弦としても有名です。

ニューヨークに拠点があるメーカー

「ルシエール」という発音からなんとなくヨーロッパ系のメーカーかと思っていましたが、ルシエールはニューヨークに拠点があるメーカーです。

Tony Acostaという人が創業者で、1942年にコロンビアのボゴタに生まれました。そして、この人はつい最近惜しまれつつ亡くなりました。

この人は多彩な人のようで、ドイツの航空会社であるルフトハンザのサッカーチームでプレイしていたこともあるそうです。

クラシックギターも趣味として弾いていたそうなのですが、そのうちに弦の製造に興味を持ち、ついには1990年にサッカーチームをやめて1992年にニューヨークのマンハッタンに店を持ちます。

Tonyが亡くなったことで弦の製造がどうなっているのか心配ですが、店によっては品切れが起きているようです。

(追記):無事、2021年1月から再スタートすることが決まりました!ルシエール弦は存続されるようです。

ルシエール (Luthier) のクラシックギター/フラメンコギター用の弦 一覧

ルシエールでは弦をクラシックギター用とフラメンコギター用に分けておらず、すべての製品が両用となっています。もちろん、製品ごとにどちら向きというのはありますが、すべてどちらにも使えるとしているのは珍しいです。

フラメンコギターをターゲットにしているだけあって、反応が良く歯切れのいい音がします。

なんといってもパコデルシアが使用している弦として有名ですが、他にも作曲家としても有名案ホセルイスメルリンなど多くのギタリストに愛用されています。

高音弦がナイロンとカーボンの4種類、低音弦が7種類で、これらを組み合わせたものがセットとして売られています。

高音弦

高音弦は以下の4種類があります:

名前素材
White/Blanceナイロン
Black/Negraブラックナイロン
Titaniumチタニウム弦(薄青紫のナイロン)
Super Carbon 101フロロカーボン

現代のクラシックギター用高音弦として一通りそろっています。

カーボン弦は”Super Carbon 101″という名前ですが、何が違うのかは情報がありませんでした。

テンションのバリエーションはカーボンのみミディアム/ハイがありますが、他はないようです。

低音弦とセット弦

低音弦はテンションが3種類あります。また、素材違いを含めて7種類あります。

セット弦もあわせて紹介します。セット弦はすべてナイロンのものとカーボンのものの2種類がありますが、日本ではあまりカーボン弦のものは見かけません。

また、ナイロン弦のセットは高音弦はすべて共通です。カーボンは不明です。

#20 Popular Supreme

ルシエールの中で最もテンションが低い弦です(ミディアムテンション)。日本では「ルシエールの赤」とも呼ばれます。

メーカーはフラメンコ、フォーク、ポピュラーミュージック向けとしています。

低音弦は普通の銀メッキ巻弦です。

#30 Concert Silver

ミディアムハイテンションの弦で、「ルシエールの青」と呼ばれます。

パッケージにはクラシックギターでもフラメンコギターでも使えると書いてありますが、日本ではフラメンコギター向きとしている店が多いです。

#35 Concert Dark Silver

青と同じくミディアムハイテンションの弦ですが、巻弦を青よりも少し硬くし、音の輝きを抑えています。

このため、#30をフラメンコギター向き、#35をクラシックギター向きとしている店もあります

#40 Concert Gold

ミディアムハードテンションの弦です。その名の通り、ブロンズの金色の巻弦を使った弦です。

#45 Concert Dark Silver

ハードテンションの弦です。#30に対する#35と同じように、少し硬い巻弦を使って輝きを抑えています。

#50 Concert Silver

日本では「ルシエールの緑」と呼ばれるハードテンションの弦です。日本ではフラメンコギター用とされることが多いです。

#60 Concert Silver

エクストラハイテンションの弦です。日本ではあまり見かけません。

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