日本ではあまり知られていませんが海外ではプロをはじめとして人気の弦であるノブロックです。レオ・ブローウェルともゆかりがあるようです。販売されている弦をまとめてみました。

以下の記事で本ブログの弦のレビュー/感想/情報記事をまとめています

ドイツで生まれてスペインに移動した弦メーカー
ノブロックはそもそもJiri Knoblochという人が1970年代にドイツで弦を開発したのが始まりだそうです。
この時に開発されたのが”Actives”というモデルで、そのため現在でもノブロックの弦には”Actives”という名前がついています。
Knoblochはギタリストでありギターの製作家でもあったそうですが、2009年に健康上の理由から誰か後継者に弦製作を引き継ぐことを決めます。
引き継ぐことに決まったのがGilles Bauduという人で、この人がスペインのカタルーニャ地方に拠点を移して今に至るそうです。
100年以上の伝統がある弦メーカーが多い中で比較的新しい弦メーカーといえるかと思います。
ノブロックの弦紹介
3つのラインで構成される弦
ノブロックの弦は大きく分けて3つのラインに分かれています:
製品名 | 特徴 |
Actives Double Silver | 低音の芯線がナイロンとカーボンのコンポジット、巻線が銀メッキのライン |
Sterling Silver | 低音の巻線に純銀(正確にはスターリングシルバー)を使ったライン、芯線はActives Double Silverと同じ |
Leo Brouwer | Actives Double Silverに対して巻線の合金を変えたライン、レオブローウェル生誕80周年モデル |
Sterling Silverはさすがに高く、海外サイトで6,000円ほどします。。。(高級弦に関してはこちらの記事を参照)
レオブローウェルモデルに関してはこちらの記事も参照ください。
4種類の高音弦が存在
これらのラインに対して4種類の高音弦が存在しています。
名前 | 特徴 |
Nylon | 普通のナイロン弦 |
QZ Nylon | 普通のナイロンよりも細めのナイロン弦 |
Carbon | カーボン弦 |
AT Nylong | Leo Brouwerモデル専用の高音弦、詳細不明 |
型番の解読方法
それぞれテンションが型番上で200/300/400/500/600という数字で表されます。それぞれ、Low/Medium/Medium High/High/Extra Highに対応します。
また、数字の後にAT/SS/LBという2文字のアルファベットが来て、それぞれActive Double Silver, Sterling Silver, Leo Brouwerに対応します。
最後に1文字で高音弦の素材があらわされ、N/Q/Cがナイロン、QZナイロン、カーボンに対応します。
たとえば、400ATCであればActives Double Silverのミディアムテンション、高音がカーボン弦のセットです。
日本では一部のセットのみ販売されている
このノブロック、海外では結構評価が高いです。特にカーボン弦はキンキンしない柔らかい音のするカーボン弦として評価が高いです。
しかしながら日本では販路がかなり限られており、これらのラインナップの中のほんの一部しか売られていません。
あまり大きな弦メーカーではないので本格的に日本で販売する量がないのかもしれませんが残念ではあります。
とりあえずActives Double Silverのカーボン、ミディアムハイテンションを買ってみたのでいずれ張ってレビューしたいと思います。
追記: レビューしました
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