どの世界にも格差があるように、クラシックギター用の弦にも価格が高い弦と安い弦があります。高い弦にはそれなりに理由があるわけで、各社の高級弦と高い理由についてまとめてみました。

以下の記事で本ブログの弦のレビュー/感想/情報記事をまとめています:
ハナバッハ エクスクルーシブ (Hannabach Exclusive)
おそらく日本で最も手に入れやすい「高級弦」がハナバッハのエクスクルーシブ(エクスクルーシヴ)でしょう。
高音弦は真円度が高く音程が良いそうです。
低音弦は芯線が新素材、巻き線が銀の含有率の高いめっきになっているようです。
この結果、お値段は定価4,800円とかなりお高めです。
一応、低音弦の寿命が長いことも売りにしていますが。。。
ハナバッハ ピュアゴールド(Hannabach Pure Gold)
割と昔からある高級弦がハナバッハ ピュアゴールドです。
この弦はその名の通り、低音弦のメッキが24K、つまり純金です。純金は錆びや腐食に強いので寿命が長いことを売りにしています。一方、金は柔らかい素材なのでそっちはどうなの?という気もしますが。。。
お値段は低音弦3本で定価3,400円です。
ハナバッハ 1869
ハナバッハ創業の年を名前に持つ高級弦。
低音弦のメッキに純銀と純金の2重のメッキを使っているのが特徴。
詳細はこちらを参照ください:
ラベラ ピュアシルバー(La Bella Pure Silver)
こちらは日本ではまだ正式に売られていない弦のようです。
その名の通り、低音弦の巻き線が純銀です。普通は銅線に銀メッキなのですが、素材からして銀にしています。
お値段は公式サイトで54.95ドルなので約6,000円といったところでしょうか。さすがに純銀です。。。ちなみに、高音弦はラベラ2001と同じのようです。
ただ、それだけの価値はあるようで、以下の記事で紹介した通りプロのギタリストも結構使っています。
ノブロック スターリングシルバー (Knobloch Sterling Silver)
こちらも低音の巻線に純銀を使ったセットで、6000円ほどします。
正確にはスターリングシルバーを使っており、92.5%以上の純度です。
やはり日本では正式に販売されていないようです。。。
ピラミッド ガット弦 (Pyramid Gut)
こちらはナイロン弦が開発される前の羊の腸(=ガット)を使用した弦です。
高音弦がガットなのはもちろんですが、低音弦もガットを巻き線で巻いたものになっています。
価格はStrings by Mailで99.99ドルなので、堂々の1万円ごえです。
いくら需要が減ったとはいえ、この高さを見るとナイロン弦開発のありがたみを感じますね。
トマスティック・インフェルト CRK124/125
こちらは新素材を使用した弦です。どうやらカーボンとナイロンのハイブリッドのようです。
お値段は堂々の定価6,000円(税別)。なかなかの高級弦です。。。
素材の原価が値段に直結
こうしてみてみると、クラシックギター弦の価格は基本的には素材の原価が値段に反映されている気がします。
複雑な精密機械というわけでもないのでそういうものなのでしょう。
それにしてもだんだんと弦の価格が上がっていくのは気になります。クラシックギターを弾く人の人口でも増えない限りは難しいのかもですが。。。
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