他の趣味に比べればお金がかからないとはいえ、クラシックギターにも使おうと思えばいくらでもお金が使えます。でも、どんなところにお金をかければ一番良いのかはなかなか難しいところです。楽器、弦、レッスンにお金をかけたときのことをとりとめもなく考えてみました。
楽器、弦、レッスンの3種類のお金のかけどころ
クラシックギターを趣味とするときにお金をかけるのは楽器、弦、レッスンの3つがあるように思います。
楽器
楽器にお金をかけようと思えばいくらでもかけられます。1台で高級なものもあれば複数台買うという選択肢もあります。
高級な楽器を使うメリットはとにかく音が良いところです。自分の好みの音のギターを選べますし、音楽表現も豊かになります。
人によってはコレクション性を重視するかもしれませんが、そこまで入れると発散しそうなので割愛します。
弦
安いと思われがちの弦ですが、高級な弦はいくらでもあります。
良い弦を使うと楽器の性能が引き出されたり、楽器の弱点を補ってくれたりします。
高級な楽器に普通の弦を付けた方が良いのか、そこそこの楽器に良い弦を付けた方が良いのかは誰も比べたことがないのでわかりませんが、個人的には相性の良い弦を張ったそこそこの楽器は高級な楽器に勝てると思います。
レッスン
いくら楽器や弦が良くても、弾き手がポンコツだといい音は出ません。その意味で練習は必要であり、レッスンを受けることは上達への近道です。
クラシックギターのレッスンの月謝は大体5,000円~1万円台前半といったところかと思います。
レッスンを受けるメリットは腕が上がるほかに練習のモチベーションを上げるというものがあります。一人で弾いているといくらでもさぼれますが、レッスンがあるからとか、発表会があるからというので練習のモチベーションを上げるのはは良いことです。
長期的にかかる費用を比べてみました
そこで、3つの要素にお金をかけたときに長期的にかかる費用を比べてみました。
まず、楽器は200万円とします。これだけだせばよっぽどの名器でない限りは好きな楽器が選べると思います。
弦については通常1,500円として、高級な場合は4,000円としました。これは国産の高級弦フィガロの高音弦と低音弦のセット価格です。これを1ヶ月に1度変えるものとします。
レッスンは月謝を1万円としました。
これを経過年とともにグラフ化するとこのようになります:

つまり、高級弦を使い続ける場合は65年以上たたないと200万円の楽器を買った場合の費用を超えません。65年もギターを弾く人はなかなかいないので、ほぼ超えないといっても良いでしょう。
一方、レッスンを受ける場合は17年ほどで超えます。逆に言うと、17年ほどたつとレッスン費用の累計が200万円を超えるということですね。
結論は・・・ありません
ふと思いついてこのグラフを作ってみたのですが、正直言ってどこに費用をかけて良いかの結論はありません。
おそらく、レッスンに費用をかけるとどんどんうまくなって、音楽性も上がり、良い楽器がほしくなります。逆に、レッスンを受けないと腕もあまり上がらなくて楽器も弦もほしくないかもしれません。
つまり、やればやるほどお金は必要になる!というのが結論かもしれません。グラフに指数関数的な曲線が必要です(笑)。ただ、それが自分の好きなことなのであればいくらでもかける価値はあるかと思います。
個人的には新しい楽器だけに目を向けるのではなく、上のグラフを参考に高級弦も試してみてほしいなぁとは思います。その際はこちらの記事も参考にしていただけると幸いです。
コメント
良い先生について基礎と音楽表現を習うのが長く続けていくポイントのように思います。楽器や弦はその後の過程で長く続けた人のためのもの。最初はそこそこの量産楽器でプロアルテ張ってまずは習う。これではじめてみて、人の良い演奏を聴く、そして自分でも舞台に立って弾いて音楽の難しさ、奥の深さがわかっていく。当たり前のこと書いてすみません。自分の演奏を聴いた人がその曲を私も弾いてみたいと言われたときに弾いていてよかったと感じます。
bakahan様
全くそのとおりですね。
長く険しい道ではありますが、やりがいもありそうです。
ただ、すべての人が先生につかなくてはいけないかというとそうでもない気はします。何に重きを置くかは人それぞれですし、先生についたからといってうまくなるというわけでもないですしね。
なんにせよ楽しくやることが一番である気がします。
先生を選ぶことは必要です。ただクラシックの場合はよく選んだ上で先生に習うことで初めて気づくことも多く、一番お金を払う価値あるのはここにあるように感じます。それがかなわない時は自分の演奏を録音して聞いて見ることでしょうか。人に聞いてもらうのであれば、自分で聞いてみてどう思えるのかということは大切。そうでなければ1人で楽しく弾く世界も良いもの。その人の楽しみ方次第なのでしょうね。音楽ですから。