クラシックギターで初見に強くなるにはどうすればいいか 初見で弾くコツも

楽譜 楽譜/教則本

初見に強くなると楽譜をぱっと見て曲が弾けるので非常に楽しいです。でも、初見に強くなるのにはどうしたらいいのかわからない。。。そんな時にはこれを試すといいかもしれません。

初見に強いとはどういうことか?

そもそも初見に強いというのはどういうことなのでしょうか?

人間は「パターン」で覚える

人間の脳は複雑な処理をしているように思えますが、実は原理は単純です。

視覚や聴覚といった入力に対して、どう反応すればいいのか?というパターンが脳内に作られ、それに従って体が動きます

たとえばギターであれば、ドの音を見たら左手で5弦の3フレットを押さえて右手で5弦を弾く、といった具合です。

初見に強い=新しい楽譜であってもすでにそのパターンが脳にある

これは難しい曲や和音になっても原理は同じです。

つまり、初見に強いということは、新たな楽譜を見た時にそのパターンがすでに脳内にあり、すぐに取り出して体が動く状態にあることであると言えます

新しい楽譜といっても、きれいな音のする和音やメロディーは限られていますし、その音を出すためのギターの押さえ方や弾き方はもっと限られています。それらが脳内に準備されていれば新しい楽譜であったとしても応用が利くわけです。

ただし、現代曲とかは別です。。。なかなかパターン化はできないかと。。。

初見力強化は試験勉強と同じ

初見力の強化は試験勉強に似ています。

試験勉強では試験に実際に出る問題ではなく、試験に出る範囲の内容の他の問題を勉強しますよね?つまり、脳にパターンができていれば、ちょっと違うパターンであっても応用がきいて、新しい問題でも解けてしまうのです。

音楽においても原理は同じで、似たパターンを事前にしっかり脳に刻んでおけば、新しい楽譜をパッと見た時に弾けてしまうわけです。

右手の初見力強化にはジュリアーニの120のアルペジオ

初見力の強化を右手と左手で分けて考えます。

まず、右手にはジュリアーニの120のアルペジオがお勧めです。

単純な単音アルペジオだけではない

このアルペジオ、名前の通り120ものパターンがあります。アルペジオの練習としてよく使われるアグアドのものが16しかないのに比べるとかなり多いです。

アルペジオだと単音のパターンにしか対応できないのでは?と思うかもしれませんが、120もあるだけあって和音を含むアルペジオも含まれています。

パッと見て弾けないパターンが見つかればもうけもの

また、パターンも色々あり、ギターを長くやっている人にとっても「ん?これはなんだ?」と楽譜とにらめっこしながら弾くパタンもあるかと思います。

そういったパッと見て弾けないパターンがあればそれが初見を鍛えるチャンスです。そのパターンがすぐに弾けるように脳内にパターンを刻み込みましょう。

初見力向上だけでなく基礎力向上にも役に立ちますので毎日やるのもお勧めです。120すべてはつらいので少しずつでも。

教則本を買ってもいいし無料の楽譜もある

120のアルペジオは以下の教則本に収録されています。ついでにアンドリューヨークのアルペジオ練習曲が入っていたりします:

英語版でもいい方はこちらの方が続巻も含まれていてお得です:

また、すでに著作権の切れた曲なので、無料で入手も可能です。教則本のように練習のコツとかは書いていませんが、たとえばこちらのページからPDFがダウンロードできます

左手を鍛えるには簡単な曲を数多くこなす

一方、左手はなかなか右手のようにこれをやればいい、というものがありません。

脳にパターンを刻むという点は同じ

とはいえ、重要なのはやはり「脳にパターンを刻む」ことです。左手の場合は押さえ方、指の動きといった要素が大事なので、とにかく実際の曲を数多くこなすことが必要です。

この時に注意したいのは、自分の演奏レベルよりも簡単な曲を選ぶことです。難しい曲を選んでしまうとそもそも押さえられない部分が多くて、脳にパターンを刻むことにつながりません。自分の実力としては簡単に弾ける曲を選びましょう。

曲は何もクラシックでなくても構いません。ポピュラー曲のアレンジでもいいので、簡単に弾けて数がこなせるのがいいです。

えり好みをせず、自分がそれほど好きじゃない曲も弾く

ここでの「数」は調やテンポといった要素も含みます

人間、好きな音楽嫌いな音楽というのはどうしてもあって、嫌いな音楽は避けがちです。

しかしながら、脳内に調やテンポといった要素も含んでパターンを刻むにはえり好みをしない方がいいです。曲集を買ったら好きではないものも弾くべきでしょう。

逆に、嫌いな音楽に多く含まれる調やテンポはパターンが頭にない可能性が高いので、そういった曲ばかりやるというのもありかもしれません

楽譜を入手したらまずは初見で弾いて脳のパターンを確認

もちろん、楽譜を入手した後はまずは初見で弾いてみます。

初見でうまく弾けないところがあればそこのパターンが脳に刻まれていないので、そこをしっかりと練習します

これにより次にそのパターンが出てきたら脳が反応してくれるようになります。

新しい曲を初見で弾くコツ

脳にパターンを刻む以外に、初見で弾くにはいくつかコツがあります。

メロディーと一番低い音は必ず弾き、他は捨ててもいいという気持ちで弾く

初見で弾くときに完璧にすべての音を弾こうとすると破綻します。初見で弾くのはあくまで「おためし」といったところなので、曲全体の雰囲気をつかむことが重要です。

このため、曲のメロディーと一番低い音はしっかり弾き、他は弾けなさそうだったらバッサリ捨てると言いう割り切りが重要です。

それだけでも意外と楽しいものです。

弾いているところよりも少し先を見て弾く

初見で楽譜を見ながら弾くとき、見ている場所と弾いている場所が同じだと詰まってしまいます。

現在弾いている場所に対して目は少し先を見ます。そうすることで次に指をどう動かせばいいかがわかり、弾くのが楽になります

ただし、これは脳内にパターンがしっかりできていて、しっかり見なくても自動的に指が動く状態になっていないとできません。言うのは簡単ですがやるのは難しいです。

試していくことでこの能力は養われるので、まずはゆっくりとしたテンポでこれを試すのがいいかと思います

初見力は一日にしてならず

上で書いた通り、現代曲でなければ和音進行やメロディー進行のパターン数は限られていますので、だんだんとパターンが脳内に蓄積され、次第に楽譜を見ると何となく同弾けばわかる状態になります。

しかしながら、試験勉強が一夜漬けではうまくいかないのと同様に、初見力の強化も時間がかかります

なので、短期集中的に「初見力を鍛えるぞ!」とやるよりは、細く長く続けたほう良いです。

また、上で紹介した方法は効果がある方法ですが、普段弾いている曲をしっかり練習することも初見力の向上に貢献します。それも含め、細く長く続けることが大事です。

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