ギターのホール内部の湿度を適切に保つならストッキングを使うのがお手軽

ストッキングに調湿剤を入れてヒールに引っかけてホールに入れる ギター用品

前回の記事で紹介したように、ギター内部の湿度を適切に保つのが重要である一方、ケース内とホール内の湿度は違います。このため、湿度調節材を使うにしてもホール内にギターペットなどの湿度調節材を入れるのが本当は理想です。ただ、それができる器具は意外と高い。。。そんなときはストッキングを使うと手軽にホール内に湿度調節材を入れられます。

意外と高いホール内に入れられるタイプの湿度調節材

前回の記事で書いたとおり、本当に大切なギター内部の湿度とケース内部の湿度は異なっており、湿度計にしても湿度調節材にしても、ホール内に設置するのが理想です。

上の記事でも書いたとおり、湿度計についてはLee Guitars Bluetooth温湿度計を使えばホール内の湿度が計測できます。

しかしながら、調湿剤については、意外と高いものを使う必要があります。私が知る限り、ホール内に調湿剤を入れられる、加湿と除湿両対応のもののはダダリオのHumidipak(PW-HPK-01)だけです。

加湿だけであればオアシスダダリオも対応していますが、いずれにせよちょっとお高め。

私は前回の記事で書いたとおり、指板の上に安い調湿剤を置いてみましたが、置き方やケースを傾けると落ちてしまうのが難点です。

なんとか安い調湿剤をホールに入れて使えないものか考えてみました。

ストッキングを使うとホール内に調湿剤が入れられる!

妻に相談したところ、それならストッキングを使ったらどうかといわれました。

確かにストッキングなら柔らかいナイロンでありギターに触れても安心ですし、空気が通るのでなかに調湿剤を入れても効果が発揮できそうです。

しかも、股の部分をヒールに引っ掛ければ、上で紹介したグッズと異なり、弦に負担をかけることなく設置できそう

丈夫な点も長く使うのに適しています。

というわけで試してみました。

1. 足の部分に調湿剤を入れる

やり方はかんたんです。

まず、足の部分に調湿剤を入れます

おそらく長すぎるので、先を縛ってほどよい高さのところに調湿剤が止まるよう調節しましょう。

私はDr DRYを入れましたが、湿度を一定に保つものであればなんでも良いです。

調湿剤についてはこちらの記事も参考にしてください。

2. ヒールにストッキングの股の部分を引っ掛ける

次に、ストッキングの股部分をギターのヒールに引っ掛けます

これにより、調湿剤が楽器内部に落下したり、楽器内部のどこかに当たったりしないようにします。

3. ホール内に調湿剤を入れる

最後に、足の部分に入れた調湿剤をホール内に突っ込めば完成です。

少し窮屈ですが、弦を少し押し込めば入ります。

取り出すのもかんたんです。

測定結果も良好!

この状態でLee Guitars Bluetooth温湿度計を使って湿度を測定したところ、しっかりと除湿されていることがわかりました

やはりストッキングは風通しが良いので、良い感じで湿度調節できるようです。

ストッキング以外にもあるかも

ただ、ストッキングを使うというところに拒否感を覚える方もいるかと思います。

要は、

  • 二股に分かれている
  • 先のほうに調湿剤を入れるスペースがある
  • 柔らかい
  • 通気性が良い

という条件を満たしていればなんでもいいので、ほかにも適したものはありそうです。

たとえば、股引でもいいでしょうし、ロングタイツのようなものでもいいでしょう。

ただ、ストッキングほどの柔軟性、軽さ、通気性を兼ね備えたものはなかなかないかもしれません。

あとは伸縮ネット包帯くらいでしょうか。

必要な長さを考えると、費用面ではストッキングに軍配が上がりそうな気がします。

何か良いものがありましたら教えていただけるとありがたいです。

また、ストッキングに関してもデニール値などの仕様に関しても、こういうのが良いというのがあれば教えていただけるとうれしいです。

手軽にギター内部の湿度を保つならストッキングを使っては?

ストッキングを使うという点に拒否感さえなければ、ストッキングを使ってホール内に調湿剤を入れるという方法は良いやり方だと思います。

もしストッキングが嫌であれば、ほかにも同じように使えるものはあるでしょう。

ギターは、湿度が低すぎると木材が割れ、高すぎるとカビが生えてしまいます。修理には多額の費用が必要とされることが予想されますので、ぜひ日頃から対策を心がけてください。

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