ヤマハのクラシックギター用弦であるグランドコンサートをレビューしました。記事はこちらをクリック。

カルレバーロ奏法とカルレバーロモデルのギターについて

カルレバーロ奏法の解説本 「ギター演奏法の原理」楽器
楽器 楽譜/教則本 練習

クラシックギターという楽器が今の形になってからまだそれほど長い年月がたっていないこともあり、奏法については少しずつ改善が行われています。その中でも一世を風靡したといえるのが「カルレバーロ奏法」です。これを書いたカルレバーロという人はあまり知られていませんが、実は新しい形のギターも開発しています。

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ウルグアイのギタリスト アベル・カルレバーロ

カルレバーロ奏法はその名の通り、アベル・カルレバーロという人が開発したクラシックギターの奏法です。

この人はギタリストであり作曲家であり、また教育者でもありました。

残念ながら2001年に84歳で亡くなっていますが、クラシックギター界に多大な影響を与えた人でした。

体の構造を重視した理論的な奏法であるカルレバーロ奏法

カルレバーロ奏法は、体をギターに合わせるのではなく、ギターを体に合わせることによって理論的に正しい弾き方を追求した点で画期的なのだと思います。

ギターという楽器は決して弾きやすい楽器ではありません。両手は酷使されますし、腰を痛めることもあります。

そんな弾きづらい楽器に対してどうやったら楽に弾けるかを解説したのがカルレバーロ奏法です。

すべてが現代の奏法になっているわけではない

ただし、そのすべてが現代の奏法となっているわけではありません。

たとえばカルレバーロ奏法では弦に対して爪を垂直に弾くように解説していますが、現代では斜めの方が主流かと思います。

とはいえ、それまである意味感覚重視で作られてきたギターの奏法を、理論の裏付けを前提に再構築したという意味では現代の奏法の先駆けといえるかと思います。

日本語版は絶版だがウェブサイトで断片的な情報は手に入る

このカルレバーロ奏法を開設したのが「ギター演奏法の原理 新時代のための合理的なアプローチ」という本です。

なのですが、この本は現在絶版となってしまっており、古本でしか手に入りません

その代わりに、この本の訳者の高田元太郎のHPや、こちらのHPで断片的に解説を見ることができます。

私は遠い昔にこの本を買っており手元にあるのですが、正直読みやすい本ではありません。大学で使う教科書のような感じで、特に楽しみもなく淡々と奏法が解説されています

この目次を見ただけでなんとなく教科書的であるということはわかるかと思います。

それもあってあまり売れなかったのかな?とは思いますが、一度は読む価値のある本だと思います。

カルレバーロモデルと呼ばれるギターを開発

また、面白いところでは「カルレバーロモデル」と呼ばれるギターも開発しています

こちらがそのギターです:

Houghton 'Ophelia' 1st Mvmnt – Jacob Cordover plays Contreras 'Carlevaro'

ギターの側面板の上側がまっすぐになっているのが特徴です。これは下側の側面板とあわせてグランドピアノの形を模したのだそうです。

これにより低音の振動が高まっているのだそうです。

また、サウンドホールが開いておらず、その代わりに表面板と側面板の間にスリットが入っていますこちらにある写真を見るとわかりやすいかと思います。

これは表面板と側面板を接着することを避け、疑似的に側面板から浮くようにするためなのだとか。表面板の振動が側面板へ伝わることで振動が抑えられてしまうことを防ぐためでしょうね。

このギターも残念ながら主流とはなっていないようで、少なくとも日本でこの形のギターを作っている人は見たことがありません。

カルレバーロがカルレバーロモデルのギターを使って自身の奏法を開設している動画

そんなカルレバーロがカルレバーロモデルのギターを使って奏法を開設している動画がYouTubeにあります:

A Guitar Lesson with Abel Carlevaro.

英語の字幕がついていますので意味はなんとなくわかります。

結構長いのですが、49:30あたりからギターを弾いているところが見れます。

クラシックギターの歴史に残る偉大な人

日本では「カルレバーロ奏法」という名前もだんだんと知られなくなってきている感がありますが、カルレバーロという人はクラシックギターの歴史に残る人だと思います。

現代クラシックギターの歴史をまとめたような本はありませんが、そういった本が出てきたら登場する人物の一人ではないでしょうか。

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