クラシックギター弦のレビューを続々追加中です。今回はオプティマです。

なぜプロのギタリストは長時間コンサートができるのか ギターを弾いているとすぐ疲れてしまう人が試すべき方法 

指の力を抜いて脱力する練習
練習 脱力 豆知識

ギターを弾いている時間は楽しく、いつまでも弾いていたいと思うものです。しかしながら、アマチュアは30分も弾いたり練習していると疲れてきて楽しめ無くなってしまいます。一方、プロのギタリストは2,3時間のコンサートもなんなくこなします。この違いはどこにあるのでしょうか?どうやらより積極的な「脱力」がポイントのようです。

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膨大な数の音を出すために弦を弾くギタリスト

考えてみると、ギタリストはたとえ小曲であったとしても膨大な数の音を出す必要があります。

100の単位は当たり前で、1000を超えることもざらではないでしょうか。しかもその多数の音を短時間のうちに出す必要があります。

それだけの回数指を動かしているわけで、疲れるのは当たり前です。

プロとアマチュアの弾き方の違いに関する研究

しかしながら、プロはアマチュアよりも高難度の曲を高速に疲れ知らずで弾きこなします。コンサートともなると2、3時間もの間集中して弾くこともあります。

アマチュアがこんなことをやったら途中でへばってしまいます。

このプロとアマチュアの違いについては研究者も興味を持っており、ピアニストに対して研究が行われています。残念ながらギターではないのですが、愛好家人口の違いでしょうね。。。

とはいえ、共通するところも多いので紹介したいと思います。

詳細についてはこちらの本を参照ください:

「使っていない指」を使っていない

まず重要なのが「使っていない指」です。

ピアノでもギターでも両手のすべての指をすべて使っている場面というのは多くありません。ほとんどの場面では休んでいる指が必ず存在します

では、「使っていない指」は何をしているのでしょうか?使っていないから休んでいるのでは?と思うのですが、ここにプロとアマチュアの違いがあるのだそうです。

プロのピアニストはアマチュアに比べて使っていない指が鍵盤に近い高さにあったそうです。つまり、無駄に指を引き上げることで発生する無駄な力を使っていないそうです。

このことはギターにも当てはまると思います。

  • 右手の指: 使っていない指に力を入れていないか、無駄に引き上げていないか
  • 左手の指: 使っていない指が弦に触れないように無駄に上に持ち上げていないか

右手に関してはプランティングの技術が使えそうです。プランティングをすると自然と弦に右手の指が近くなります。プランティングについては以下の記事を参照ください:

左手は特に、無駄に上に持ち上げておくと次に押さえるときにも時間がかかりますので見直すのは効果がありそうです。

自分の指を見てましたが、特に左手の小指が浮きがちに見えました。弦すれすれの方が持ち上げる高さも動かす量も減っていいでしょうね。意識したいと思います。

指だけでなく肩や腰、首に関しても同じことが言えそうです。

弾き終わった後の指の力を抜く

また、プロのピアニストは鍵盤が下についた後に指の力を抜くまでの時間が短いそうです。

ピアノは鍵盤が下についたらそれ以上力を入れても意味がありません。できるだけ早く力を抜くことで省エネになります。

ギターにとっても、

  • 右手の指: 弦を弾き終わったあとはすぐ力を抜く、あるいは次の音に向けて引き戻すが、引き戻した後にすぐ力を抜く
  • 左手の指: 素早く弦を押さえるために力を入れた後は必要最小限の力を抜く

ということが必要かと思います。

重力を利用する

力を入れて大きな音を出す場面というのは曲のなかで存在していますが、その時の力の入れ方がプロとアマチュアで異なるそうです。

アマチュアは鍵盤に対して筋肉を使って力を込めます。一方、プロは重力を利用した自由落下を利用して力を入れるそうです。

当たり前のように聞こえますが、実はこれは高度な技術なのだとか。筋肉であれば自分でコントロールが簡単ですが、重力を利用する場合は自由落下する指を適度な速度に緩める必要があり、これが難しいのだそうです。

ギターにとって考えると、

  • 右手の指: 親指は弾くときに、他の指は弾いた後に戻すときに重力を利用する
  • 左手の指: 押さえるときに指板にぶら下がる気持ちで重力を利用する

ということができるかと思います。

左手の押さえ方についてはよく言われていることですね。

力を受け流す

鍵盤にせよ弦にせよ、それを押さえたり弾いたりする際には逆の力が返ってきます。この力をいかに受け流すかでも疲れ方が変わってきます。

てこの原理やシーソーでよく知られているように、長いものの先に力を入れるほど力が大きくなります。シーソーでいえば、体重が軽い人は先の方に、重い人は真ん中の方に座るとバランスが取れます。

ピアノやギターでも同じことが言えます、指を伸ばした状態で鍵盤や弦を弾いたり押さえたりすると返ってくる力が大きくなります。逆に、関節に対して弦や鍵盤に触れる位置が近いようにすると力が小さくなります。

プロとアマチュアのピアニストを比べると、アマチュアの方が指を伸ばしがちだったとか。

ギターでいうと、

  • 右手の指: 丸く卵を持つように弾く
  • 左手の指: 指板に対して垂直に押さえる

ことで逆向きの力を小さくできそうです。これらは基本でいわれていることですね。

持久力のある遅筋が発達している

また、プロはアマチュアに比べて持久力のある遅筋が発達しているそうです。

遅筋はマラソン選手が発達させている筋肉であり、長時間動かしても疲れづらい特性を持っています。

長年の練習で発達したのでしょうから、これをアマチュアが真似するのは難しいかもしれません。

力を入れていない時の脱力が違いを生む

今回の内容を一言でいうなら「力を入れていないときの脱力」をしているかどうかということだと思います。

脱力というと力を入れているときの力をいかに抜くかについて語られがちですが、力を入れていない(つもり)の場面での脱力、つまりは休ませ方が違いを生むというのが研究の結果のようです。

長時間弾けるということはコンサートをするプロのギタリストだけなくアマチュアでも練習時間の活用で重要です。また、ギターで疲れなければ仕事や家事などの他の活動にも効果があります。

少し意識するだけで大きく変わると思いますのでぜひ試してみてください。

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