だらだらと楽器を練習しがちな時はポモドーロ・テクニックを使って休憩時間をしっかり入れた方が集中できる

ポモドーロ・テクニックをギターの練習に応用する 練習

ギターの練習をする時間はそれそのものがお金を生むわけでもなくなかなか集中して行うのは難しいものです。そんな時は「ポモドーロ・テクニック」という手法を取り入れて休憩時間をしっかり入れてやった方が集中して練習ができます。

短い時間で生産性を向上するためのテクニック

このポモドーロ・テクニックはもともと、当時大学生だったイタリア人のフランチェスコ・シリロという人が編み出した技法です。

集中するためにトマト型のキッチンタイマーを使ってみたらうまくいった

彼は読まなくてはいけない本があり試験も迫っている中、もっと集中しないといけないと考えるようになりました。

そこで、キッチンタイマーを使って勉強や仕事に集中する時間を作り、その後に休憩時間を設け、また勉強や仕事に集中する時間を作る、ということを行いました。

さらにすごいのが、この集中する時間と休憩する時間を変えて人間にとってどのような割合にすればいいのかについて研究したそうです。

「ポモドーロ」というのはイタリア語でトマトを意味します。この研究を行うときにシリロがこんな感じのトマト型のキッチンタイマーを使ったところに由来しているそうです。

ダイヤルタイマー 60分計 メカニカルタイマー トマト型 電池不要 機械式 小型 アナログタイマー ゼンマイ式 アラーム 操作簡単 ステンレス(M)
Aramox
【取り扱いが簡単】①開始時にタイマーを分刻み「0」にしてください。何分間計時しても、タイマーを時計回りに分刻み「55」にねじる。 ②自分のニーズに合わせてタイマーを反時計回りに所要分数だけ回して開始する。 「チリン」という音が聞こえたら、時間になったことを思い出させる。

大学生だけではなく様々な職種の人に受け入れられた

このポモドーロ・テクニックはもともと大学生が勉強のために編み出した手法ですが、徐々に様々な職種の人に使われ、成果を上げていきました。

具体的には、

  • ソフトウェアエンジニア
  • CEO
  • 国際機関職員

といった人たちです。

そして、シリロはポモドーロ・テクニックについての公式解説本を執筆し、日本でも刊行されています。

25分の集中する時間と5分の休憩時間、長い休憩がコツ

ポモドーロテクニックは非常に簡単です。

目標を決める

まずはやるべき目標を決めます。ギターの練習であればアルペジオでも、曲の練習でも何でもいいです。

重要なのはだらだらと何かをやるのではなく、やることを決めるということです。また、目標は具体的にします。

ノートにやることを列挙しておきます。

タイマーを25分に設定し、タイマーが鳴るまで集中してやる

そして、タイマーを25分に設定し、タイマーが鳴るまでは決めたことを集中してやります。

決めたことだけをストイックにやるようにします。

タイマーが鳴ったら5分の休憩をとる

タイマーが鳴ったら作業を中断し、タイマーをセットして5分間の休憩をとります。

この時は決めた作業と関係ないことをします。深呼吸、瞑想、コーヒーを飲むなど何でもいいです。

また、ノートに列挙したやることリストにチェックマークを付けます。

この25分の作業と5分の休憩のセットを1ポモドーロと呼びます

5分経ったら再度25分の作業を始める

5分の休憩が終わったら再度タイマーをセットし25分の作業を始めます。

4ポモドーロ終わったら長い休憩をとる

25分の作業と5分の休憩のセットが4回終わったら20~30分の長めの休憩をとります。

次のポモドーロでしっかりと作業ができるように脳を休ませます。

集中できないときは目標設定を見直す

25分間集中しようと思ってもスマホが見たくなったり、別のことをしたくなったりと集中できない時もあるかもしれません。

そんな時は25分でやろうと決めた目標設定を見直します。目標があいまいであったり、大きすぎると集中力が上がりません。適切な単位の目標になるようにします。

この時、決して集中できなかったことで自分を責めないようにします。次はできる、という気持ちで臨むのが重要です。

長い練習時間が取れないギタリストにも有効

このポモドーロ・テクニックは長い練習時間が取れないギタリストにも有効です。

もっとうまくなりたいと思っても毎日長時間練習ができる人はなかなかいないと思います。せっかくギターを手にとっても何かの練習をするわけではなくぽろぽろと曲を弾いたり、漫然と練習をしてしまうことも多いのではないでしょうか。

このポモドーロ・テクニックの重要なところは練習前にしっかりと今日の目標を決めるところにあると思います。そして、しっかりと集中できなかったときに目標を見直すというところがさらに重要です。

誰しもあの曲が弾けるようになりたいとか、あんな音が出したいという大きな目標があると思います。しかしながら、そのような目標は大きすぎる単位の目標で日々の練習での目標としては不適格です。

このポモドーロ・テクニックを繰り返しておくことで、一回の練習という単位の中で自分がやるべき目標の単位を最適化できます。そして、ストイックに一回の練習を積み重ねていくことで大きな目標を達成できるようになります。

さすがに公式のやり方のように4ポモドーロを繰り替えすのは難しいでしょうが、1,2ポモドーロくらいから始めてみると良いかと思います。

だらだらと練習をしてしまいがちだと感じている人は一度試してみてはいかがでしょうか。

(追記): 短時間の練習の方が効果があるというのは根拠があるようです

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